糖尿病・内分泌内科は、1型・2型糖尿病、妊娠糖尿病などの糖代謝疾患、ならびに下垂体、甲状腺、副甲状腺、副腎、性腺等に関連した内分泌疾患を対象とした診療科です。
市立四日市病院は人口83万人を抱える北勢地区の基幹病院の一つであり、糖尿病・内分泌内科では、他院から紹介いただく方のみならず、他診療科で外科的治療や化学療法やステロイド治療などを行う方に対しても、診療科との連携をはかりながら病態に合わせた糖尿病治療・内分泌疾患治療を行っています。
※外来初診受診は、紹介状をお持ちの方のみとなります。
糖尿病は慢性的な高血糖を来す疾患であり、細小血管合併症や大血管障害などの慢性合併症を引き起こします。合併症は生活の質を低下させるため、予防により日常生活の質を維持することができるようサポートさせていただきます。
一口に糖尿病と言ってもその疾患のタイプ、重症度によって治療法は異なります。治療は食事、運動、薬物の三つが上手に機能すると成功しますが、そのためには患者さん本人の「治療への参加」が必須となり、医者が出した薬を漫然と飲み続ける「おまかせ医療」ではうまくいきません。
当科では医師、看護師、薬剤師、栄養士、検査技師、理学療法士、臨床心理士、口腔外科・歯科衛生士とチームを組み、糖尿病教室や栄養指導、教育入院を通して「いかにして糖尿病に立ち向かっていくか」という情報を提供しています。
また、外来でのインスリン自己注射の導入、インスリンポンプ(CSII/SAP)の導入なども行っています。
市立四日市病院は総合周産期母子医療センターでもあり、妊娠糖尿病の方も多く、周産期の血糖コントロールやバセドウ病合併妊娠の治療も行っています。
なお、病状の安定した患者さんは地域の先生方への通院をお願いしていますのでご協力をお願い申し上げます。
内分泌疾患は下垂体・甲状腺・副腎・性腺など多岐にわたりますが、それぞれ内分泌臓器に関連した疾患において診断、治療を行なっています。画像検査や各種ホルモン検査/負荷試験は基本的に外来にて随時施行しております。外来では実施できないような長時間の検査や侵襲性のある検査については入院で実施しています。
また、脳外科や放射線科との協力により副腎静脈サンプリング、膵SASI等による各種ホルモン産生腫瘍の部位診断を行っています。他科と連携した専門性の高い検査および治療が可能であり、多くの内分泌疾患に対して市立四日市病院で診断から治療まで行うことができます。
当科の内分泌診療で最も多くみる疾患のひとつであるバセドウ病に対しては抗甲状腺薬の投与が一般的な治療ですが、薬に対して副作用がある・再燃しやすい・寛解しにくいなど必要に応じて外来放射線治療(アイソトープ治療)の実施、もしくは当院内分泌外科(毎週月曜日)へ手術を依頼しています。
※膠原病に関しては当科ではなく膠原病内科へ受診ください。
中嶋 祥子
なかじま しょうこ
役職
所属学会・
資格
専門分野
湯浅 淳
ゆあさ じゅん
役職
専門分野
近藤 貴大
こんどう たかひろ
役職
専門分野
月曜 | 火曜 | 水曜 | 木曜 | 金曜 | |
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午前 | 湯浅 近藤 |
近藤 中嶋 |
中嶋 福山 |
水林 湯浅 |
中嶋 湯浅 |
午後 | 中嶋 |
診察日:月~金 8:45~16:00 午後は予約再診のみ
受付時間:月~金 8:45~11:30 予約のない場合
※紹介状が必要です。
※下記は入院を要した症例のみであり、基本的には外来検査で精査・診断を行っておりますので症例数自体は下記に限りません。
例:副腎腫瘍・腺腫・過形成 病名登録90例/年
<入院> 疾患名 |
入院患者数 |
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1型糖尿病(ケトアシドーシス含む) | 4例 |
2型糖尿病(ケトーシス/ケトアシドーシス含む) | 11例 |
高浸透圧性高血糖状態 | 4例 |
低血糖発作 | 6例 |
下垂体疾患 | 7例 |
甲状腺疾患 | 1例 |
膵内分泌疾患 | 1例 |
副腎疾患 | 5例 |
電解質異常(SIADH・周期性四肢麻痺含む) | 10例 |