Greeting

院長挨拶

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令和7年4月1日から金城院長の後任として、市立四日市病院の院長に就任いたしました蜂須賀丈博でございます。
市立四日市病院は、救急医療、高度医療など急性期医療を提供し、住民の生命と暮らしを守る北勢地域の中核病院として、地域になくてはならない病院となっています。今後も、当院が安定的に質の高い医療提供を行っていけるよう、当院の職員と結束して誠心誠意努力してまいりますので、何卒よろしくお願い申し上げます。

それでは当院の紹介をさせていただきたいと思います。
まずは、これまで当院が受けてきた医療機関の指定の状況ですが、重篤な救急患者を24時間体制で受け入れ、高度な診療機能をもつ三次救急を担う病院として、「救命救急センター」や、合併妊娠症等、母体又は児におけるリスクの高い妊娠に対する医療など周産期医療を行う施設として、「総合周産期母子医療センター」、また、専門的ながん医療の提供、地域のがん診療の連携協力体制の構築、がん患者に対する相談支援および情報提供を行う医療機関として、「地域がん診療連携拠点病院」の指定を受けています。

これらのほかにも、災害拠点病院、地域医療支援病院など、当院では多くの医療機関の指定や承認を受けており、今後も患者さんに質の高い急性期医療を提供するため、これら機能の充実強化を図り、指定を継続していきたいと考えています。

次に、患者さんに安全で安心な医療環境を提供するため、近年実施してきた施設整備についての取り組みをご紹介します。
令和3年3月に、重症患者や手術後等の患者さんに対する管理機能の強化のため、ICU(集中治療室)を8床からスーパーICU10床に、HCU(高度治療室)を4床から16床に増床いたしました。また、令和4年度に着手した病院施設の大規模改修工事においては、医療環境・労働環境の向上を図るため、薬局や中央放射線室などの部門改修や、入院の手続きから退院後における地域での生活まで見据えた切れ目のない支援を行うため、令和6年7月に1階の外来ホールの増築部分に、新たに入退院支援センターを開設しました。大規模改修工事では、令和8年度の完成を目指して、今後も老朽化した配管・配線類のインフラ更新や、中央検査室の改修などを進めてまいりますが、その後も、患者さんに安全・安心で高度な医療環境を提供するため、最新の医療機器等への更新も含めて必要な整備を実施してまいります。

近年、医療を取り巻く環境は、少子高齢化の進展、医療技術の進歩、新型コロナ感染症流行以降の患者の受診行動の変容、人件費・物価上昇による経費の増加など、大きく変化しています。さらに、働き方改革への対応や、頻発するサイバー攻撃への対応としての情報セキュリティ強化や、医療DXの推進も求められるなど、当院の使命として乗り越えていかなければならない課題は多岐にわたっています。

このような新たな時代に適合するため、診療報酬に関する増収策の検討や病院のプロモーション、コスト削減に取り組むなどの経営改善を進め、当院が担う急性期医療を持続的に提供できる経営基盤づくりを進めるとともに、患者さんが急性期を脱した後の回復期、慢性期まで、切れ目のない医療・介護を受けることができるよう、地域の医療機関や関係機関と連携し、機能分担を図りながら、効果的かつ効率的な医療の提供に努めたいと考えています。

今後も当院は、北勢地域の基幹病院として、さらに良質な医療の提供に重点を置くとともに、医療機能の分化や地域の医療機関との関係づくりを推進し、経営の健全化と医療水準の向上を図ることで、患者の皆さんに信頼される病院であり続けられるよう努めてまいります。

市立四日市病院

病院事業管理者 兼 院長

 

蜂須賀 丈博