小児科での診療について

牛嶌医師

牛嶌医師

市立四日市病院はNICU(新生児集中治療室)及びGCU(新生児回復室)を有し、総合周産期母子医療センターの認可を三重県から受けています。
NICUでは超早産児、低出生体重児、呼吸障害などの赤ちゃんを24時間体制で受け入れており、この地域においてなくてはならない病院の一つとなっています。
小児科:牛嶌 克実医師に市立四日市病院における小児科医療について話を聞きました。

市立四日市病院小児科での診療について教えてください。

市立四日市病院小児科では、出生直後の赤ちゃんをはじめ幅広い年齢層の子供たちの診療に対応しています。入院治療が必要になった場合、生まれたばかりでまだ産科から退院していない赤ちゃんについては、新生児集中治療室(NICU)という新生児専用の病床で対応します。また、それ以外のお子さんの入院治療は、小児病棟で対応しています。小児病棟では、小児科以外にも小児外科、耳鼻咽喉科、整形外科、歯科口腔外科などのお子さんの患者さんの入院診療も行なっています。

新生児集中治療室(NICU)にはどのような赤ちゃんが入院されるのですか?

新生児集中治療室(NICU)への入院を考える症状としては、呼吸が速い、胸やおなかをペコペコさせて呼吸をしている、呼吸が弱い、嘔吐、ミルクや母乳の飲みが悪い、発熱、低体温、皮膚色が悪い(チアノーゼ、黄疸、蒼白)、手足がピクピクする(けいれん)、元気がない、などです。入院となった場合には、必要な検査や処置を行い診断、治療へと進んでいきます。尚、予定日より早く出生した赤ちゃん(36週未満を目安)や出生体重が小さい赤ちゃん(2300g未満を目安)は、合併症のリスクもあり新生児集中治療室(NICU)へ入院してもらっています。
市立四日市病院小児科の新生児集中治療室(NICU)は、当院産婦人科で出生した赤ちゃんだけではなく、近隣の医療機関(産婦人科)とも連携し、院外出生の赤ちゃんの入院にも対応しています。

小児病棟にはどのようなお子さんが入院されるのですか?

具体的な疾患としては、気管支炎、肺炎、上気道炎などの呼吸器感染症、腸炎、胃腸炎などの消化器感染症、気管支喘息発作、熱性けいれん、てんかん、尿路感染症、川崎病などで入院される子さんが多いです。これらの多くは、発熱、咳、嘔吐、下痢、食欲不振、けいれん、皮疹、呼吸困難感などの症状が急激に出現し、日常生活に支障をきたすものです。
一方、診断や経過観察のための検査を目的に入院されるお子さんもみえます。市立四日市病院小児科では、腎臓病に対する経皮的エコー下腎生検にも対応しています。また、ミルク、小麦などの食物アレルギーに対する食物経口負荷試験(OFC)も行なっています。

外来受診をしたいときにはどのようにすればよいですか?

市立四日市病院小児科にはじめて受診される場合は、かかりつけ医さんからの紹介状があるとスムーズに診療が進みます(紹介状がなくても受診は可能ですが、この場合は、厚労省から算定を義務付けられている選定療養費が必要となります。詳細は病院にお問い合わせください)。
保健センターでの健診、学校検診、学校検尿、学校心電図などで医療機関への受診をすすめられた場合は、かかりつけ医からの紹介状は必要ありません。直接、当科へ受診していただいて大丈夫です。
外来受診についてご不明のことがあればお気軽に当科へお問合せください。

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