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クリティカルケア認定看護師・特定看護師 手嶋 洋平

クリティカルケア

クリティカルケアって聞き慣れない言葉ではないでしょうか?これは、呼吸機能や心臓などに重大な機能障害が起こり、生命の危機的状態にある患者さんに対して行われる援助のことを指します。つまり、患者さんの身体面・精神面での変化をいち早く察知して適切な援助を行います。また、1日でも早く、より良い状態で退院や社会復帰ができるように援助をさせていただくことになります。家族の方も、患者さんと同様に精神面での援助が必要となることもあります。 一般的にクリティカルケアはICU(集中治療室)やHCU(ハイケアユニット)で行われることが多いですが、当院のような急性期医療を担う病院では、救急外来から集中治療室、一般病棟まで幅広く行われています。

認定看護師としての活動

私は2021年にクリティカルケア認定看護師を取得しました。活動としてはまだ十分ではありませんが、部署における急変時の講習や、クリティカルケアグループ活動を通して院内で急変予兆の研修などを行っています。現在はICUに所属しており、手術後や救急外来からの重症患者さん、病棟で病状が不安定になられた患者さんやその家族の看護に携わっています。ここで大切なことは「患者中心のチーム医療」だと考えています。医師だけでは最善の医療はできません。看護師だけでもできません。薬剤師やリハビリテーション、臨床工学技士などいろいろな職種のメンバーが集まって、患者を中心にそれぞれの力を発揮することが必要となります。看護師は患者さんや家族さんと接する時間が一番多い職種であり、『患者中心のチーム医療のキーパーソン』となります。認定看護師として必要な「実践力」「指導力」を用いて、質の高い看護を提供することで地域の急性期医療に貢献していきたいと考えています。 その他の活動としては、災害派遣チーム(DMAT)での災害支援活動への参加。また医療従事者のための心肺蘇生コース(ICLS)のインストラクターとして、院内外の医療者に心肺蘇生の指導を行っています。

特定看護師としての活動

看護師による「特定行為」が行うことができる看護師を特定看護師と呼びます。では特定行為とは何でしょうか?これは今まで医師でしか行えなかった処置で、例えば「人工呼吸器の設定を変更する」「点滴の内容を変更する」など、新たに38項目に関して看護師が行えるようになりました。これを「特定行為」と言います。全国に約300か所ある研修施設で学習や実習を行い、自施設で認可されて、初めて特定行為が行えるようになります。 今までは多忙な医師に、患者さんの状態を報告して診察してもらい、具体的な指示をもらって初めて処置が実施できました。特定行為では事前に医師と作成した「手順書」というものに沿って看護師の判断で行うことができます。メリットとしては「手順書」に沿って処置を行うことができるため、医師の指示を待たずにタイムリーに処置が提供できます。そのことによって患者さんは苦痛が早く軽減できる、症状の回復が早くなることなどが期待されています。 当院では私を含めて3名(予定者も含む)が研修を修了しました。現在、安全に配慮して当院でも特定行為が実施できるようなシステムを作成している段階です。今後も特定看護師が増えていくと予想されます。

最後に

特定行為をはじめ、看護師の役割はどんどん拡大しています。その分、市民の皆様からの期待は大きく、非常にやりがいを感じることができる仕事です。認定看護師として、そのロールモデルとなれるように今後も自己研鑽に努め、もっと看護を楽しんでいきたいと思います。

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